ドラム練習をスマホで録画して見返す、初心者向けの最小ステップ

スマホで録画した自分のドラム練習を見返す様子のイラスト 初心者ロードマップ

はじめに:録画は「うまく叩けたか」より「自分の状態を知る」ため

自分のドラム練習を、スマホで録画して見返してみたい。そう思っても、いざやろうとすると、こんなところで止まってしまいがちです。

  • 録っても、どこを見ればいいのかわからない
  • 見返すのが面倒で、結局そのままにしてしまう
  • そもそも録画の準備をするのが面倒

この記事は、そうした「最初のつまずき」をできるだけ減らして、スマホ録画でドラム練習を振り返る入口に立てることをゴールにしています。

大事にしたいのは、録画を「うまく叩けたかどうかの採点」にしないことです。最初の目的は、上手い下手のジャッジではなく、まず自分が今どんな状態で叩いているのかに気づくこと。それだけで、十分なスタートになります。

一方で、この記事で「やらないこと」も先に書いておきます。

  • フォームが正しいかどうかの診断
  • 揺れや乱れの原因の特定
  • スマホやマイクなど、機材の比較やおすすめ

これらは扱いません。あくまで「自分の状態に気づくための、最初の録画」に絞ってお話しします。

始める前に:スマホが1台か、複数のデバイスを使えるかで、録り方が変わります

スマホで録画する場合、そのスマホはカメラとして使うことになります。

そのため、曲や練習音源に合わせて叩きたい場合、スマホが1台だけだと、「曲を流しながら、同時に録画する」のは難しいことがあります。一方で、パソコン・タブレット・別のスマホなど、録画用のスマホとは別に曲を流せる機器がある場合は、その機器で曲を流しながら録画するという方法も選べます。

この記事では、どちらのやり方も紹介します。

  • スマホ1台だけの場合 → パターンA(聴くフェーズと、録るフェーズを分けます)
  • パソコン・タブレット・別スマホなど、他の再生機器も使える場合 → パターンB(曲を流しながら録画します)

別のデバイスが必要というわけではありません。スマホ1台でも、パターンAのやり方で最後まで進められます。自分の環境に合う方を選んでください。

Step 1:まず、スマホを置く位置を決める

椅子や棚に立てかけ、横から姿勢が見える位置に置く

まずはスマホを椅子や棚に立てかけて、横から自分の姿が見えるくらいの位置に置いてみてください。専用のスタンドや特別な道具は、最初から用意しなくてかまいません。

横から撮るのは、姿勢を見たいからです。とくに見たいのは、足を踏むときに体が前後にブレていないか。バスドラムが続くパターンやツーバスのときは、足を踏むのに合わせて上半身が揺れやすいので、横からの画があると気づきやすくなります。

上半身だけを見たいなら横向きで十分ですが、足元も画面に入れたいときは縦向きも選択肢になります。縦か横かは「何を見たいか」で選べばよく、最初から固定して考えなくて大丈夫です。

画質・音まわりは、難しく考えなくていい

画質も、難しい設定を気にする必要はありません。あとで自分が見返したときに、自分の動きが確認できる程度であれば、まずはそれで十分です。音まわりも、フォームの確認が目的であれば、別のマイクなどを用意しなくても、スマホだけで始められます。

Step 2:自分の環境に合わせて、気になる箇所を20〜30秒だけ録ってみる

録画する長さは、1曲分をまるごとではなく、まず気になる箇所を20〜30秒程度だけ録ってみるところから始めてください。短い分、見返しやすく、負担も少なくなります。

パターンA:スマホ1台だけの場合

  1. 先に、スマホは録画に使わず、曲を聴きます
  2. 聴きながら、気になる箇所・練習したい箇所を決めます
  3. 曲を止めます
  4. その箇所だけ、20〜30秒程度録画します
  5. 録った直後に、その場で見返します

曲を流しながら同時に録画しようとしなくて大丈夫です。「聴く」と「録る」を分けるだけで、スマホ1台でも無理なく進められます。

パターンB:パソコン・タブレット・別スマホなど、他の再生機器も使える場合

  1. パソコン・タブレット・別スマホなどで曲を流します
  2. スマホで演奏を録画します
  3. このときも、最初から1曲丸ごと録ろうとせず、気になる箇所を20〜30秒程度から始めます
  4. 慣れてきたら、必要に応じて、もう少し長めに録ってみても構いません

パターンBは、あくまで「使える人はこの方法でもOK」という選択肢です。パターンAでも十分に振り返りはできます。

Step 3:叩いた直後に、録った20〜30秒を見返す

録り終わったら、できれば叩いた直後に、その場で見返してみてください。時間が経つと、どんな感覚で叩いていたかを忘れてしまうからです。

録った20〜30秒は、それほど長くありません。全体を軽く見返すだけで十分です。

最初に見るのは、上半身の前後の揺れ

見るポイントはいろいろありますが、最初は1つだけで構いません。
おすすめは、上半身が前後に揺れていないかです。

さきほどの、バスドラムが続くところやツーバスのところ。足を踏むのに合わせて上半身が前後に動いていないか、横からの画でチェックしてみてください。

全部を反省しなくていい

見返すと、つい「ここも気になる」「あそこも直したい」と、いろいろ目についてしまうかもしれません。でも、最初から完成度を採点しようとすると、それだけで疲れてしまいます。

今回は、気になった短い区間を見て、自分の状態に気づければ十分です。全部を一度に直そうとしなくて大丈夫です。

Step 4:気づくだけでOK。すぐ直そうとしない

揺れに気づいても、その場ですぐ直そうと頑張らなくてかまいません。

「あ、ここで揺れているんだ」と気づくこと。
それ自体が振り返りの大きな一歩です。原因をつきとめたり、正しいフォームに直したりするのは、また別の話。まずは、自分が今どう叩いているのかを知るところから始めれば十分です。

毎回録らなくてOK。気になった練習だけで大丈夫

毎回かならず録画しようとすると、録画ボタンを押すこと自体が負担になってきます。

録るのは、自分が気になった練習のときだけで大丈夫です。
「今日はちょっと確認したいな」と思ったときに録る、
くらいの気軽さのほうが長続きしやすくなります。

あとで見返したい動画だけ、残しておく

ここから先は、やりたい人だけで大丈夫です。

課題がわかる動画だけ「ドラム練習」アルバムに残す

録った動画を、全部きれいに保存・整理する必要はありません。
見返して「これは直したいな」と課題がわかった動画や、
あとで比べたい動画だけを残しておけば十分です。

スマホで「ドラム練習」といったアルバムを作りまとめておくと、
あとから探しやすくなります。

スマホの容量が気になる場合:YouTubeの非公開保存という選択肢も

練習動画が増えてくると、スマホ本体の容量が気になってくることがあります。
その場合、YouTubeに非公開動画としてアップロードし、
非公開の再生リストにまとめておく方法もあります。

この場合も最初から全部を残す必要はありません。
残すのは、「あとで見返したい動画」「課題がわかりやすい動画」だけで十分です。

YouTubeを使う場合は、いくつか気をつけたい点があります。

  • アップロードするときは公開設定が意図せず「公開」になっていないか確認しましょう。
  • 非公開に設定していても市販の曲や音源が入っている動画は、著作権のチェック対象になる場合があります。
  • 非公開の動画であっても広告への適性や著作権、不正利用の防止などを目的に、YouTube側のシステムや担当者による確認が行われる場合があります。
    「非公開にすれば完全に自分だけの保管庫になる」というものではない、という前提で使ってください。
  • 容量や仕様は変わる可能性があるため、この記事では具体的な数値は挙げません。
    利用する際は、そのときのYouTubeの案内を確認してください。

「容量を気にせず練習動画を残せる方法もある」くらいの位置づけで、無理に使う必要はありません。スマホのアルバムだけで十分という人は、それでも大丈夫です。

横長で撮ると、あとから見返しやすい

動画をあとから見返す前提で残しておきたい場合は、横長(横向き)で撮っておくと見返しやすくなります。上半身や腕、足元の動きまで、画面に収めやすいためです。

横長で安定して撮りたいときは、三脚やスマホホルダーがあると便利です。ただし、三脚は必須の道具ではありません。最初は、これまでどおり椅子や棚に立てかけるだけでも十分です。「あとで残す動画を撮りやすくする、補助的な道具」くらいに考えておいてください。

三脚やスマホホルダーについて使いやすそうなものを探してみましたので紹介します。

まとめ:まずは気になる箇所を20〜30秒、自分の環境に合わせて録ってみる

最後に、今日の入口をもう一度だけ。

  • スマホ1台だけなら、聴くフェーズと録るフェーズを分けて(パターンA)、気になる箇所を20〜30秒だけ録ってみる
  • パソコン・タブレット・別スマホなどが使えるなら、曲を流しながら録る方法(パターンB)も選べる。ただしこちらも、まずは20〜30秒程度から
  • 録った直後に、その20〜30秒を見返す
  • 最初に見るのは、上半身が前後に揺れていないか
  • 揺れに気づいたら、それでOK。すぐ直そうとしなくていい
  • 動画を残したい場合は、YouTubeの非公開保存という選択肢もある

「完璧な撮影」をしようとしなくて大丈夫です。目指すのは、自分の状態に気づける録画。まずは自分の環境に合う方法で、気になる箇所を20〜30秒、軽い気持ちで録ってみてください。

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